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 警察庁のサイトに、東大医学部の宮本医師による幼稚園の保護者に向けたアンケート結果が載っています。回答した保護者は581人。うち、自転車の幼児用座席を購入した経験のある人は560人(96.4%)にも及びました。しかし驚くのは次の結果です。幼児用座席使用時の子どものケガの有無

 実に
3人の1人以上の保護者が、幼児用座席使用時に子どもに怪我をさせた経験を持っています。怪我が起きた状況は走行時が42.4%、停車中が32.2%、発進時12%、押し歩き中7.7%、急停車6%となっています。ここで注目すべきは停車中の怪我が約3割に上ることです。つまり、子どもを乗せたまま自転車を止めるということは、ハンドルから手を放している可能性があります。次に、怪我の部位を見てみましょう。
頭部のケガの割合
 何と言っても怪我は頭に集中しています。不幸なことに、これで尊い命を落としてしまった子どももいるのです。ちょっとした親の不注意・・・。しかし、いくら注意してもこうした転倒事故は起きる可能性があります。せめて子どもにヘルメットをかぶせていたら・・・。

 ヘルメット着用を訴える動きも盛んになってきています。「日本交通管理技術協会」では、「自転車に同乗する幼児の安全対策及び乗車定員に関する調査研究」を発表し、その中でヘルメット着用の有効性と、着用の義務化を進める動きを提案しています。188ページという膨大なものですが、特に100ページの義務化に向けた問題点と対策は考えさせられる内容となっています。
調査結果はこちら(PDF)

リーフレット(PDF 565kb) また、東京都が平成17年1月に実施した「ハートフルメット TOKYO キャンペーン」では、転倒事故から我が子を守るための保護者への啓発を目的に行われましたが、今後は自治体からヘルメット装着を推進する動きがますます盛んになりそうです。(左のリーフレットの表紙をクリックするとダウンロードできます。
(PDF形式・565kb)

 自転車用ヘルメットへの関心は間違いなく高まってきています。(財)製品安全協会は、自転車用ヘルメットの安全基準を改正し、より厳しい基準を設けてヘルメット利用の推進を図っています。
(参考資料はこちら PDF形式・123kb)
 次に、自転車事故の現状を見てみましょう。下のグラフは平成18年の11月に、有識者らを代表とした「自転車対策検討懇談会」がまとめたデータの一部です。ちょっと見にくいですが、下の青い折れ線グラフが自転車事故の件数を表しています。年々増えているのが分かります。
交通事故発生件数と自転車関連事故件数の推移
自転車乗車中死者の損傷部位別割合


 そしてもっとも注目すべきは、左のグラフです。自転車事故による死者の損傷部位が、実に68.2%にも上っているのです。頭蓋骨骨折はまれではなく、昏睡状態で病院に運ばれ、頭蓋骨内出血のために緊急入院したケースや、けいれんで呼吸停止となったケースもあり、残念ながら死亡事故も起きているのです。

 こうした事実がありながら、もはや「格好悪い」「面倒くさい」では済まされない状況となっているのです。
スタントマンによる自転車事故実演
 群馬県警主催で行われた、スタントマンによる自転車事故の実演映像です。車のスピードはおそらくあまり出ていないでしょう。それでももろにぶつかれば、映像のような衝撃となるのです。

 スタントマンはフロントガラスを頭で割った後転倒し、地面に後頭部を強打しています。訓練をしたスタントマンですのでとっさに受け身を取っていますが、一般の人ではこうはいきません。ましてや頭をぶつけた先が路面ではなく、路肩の段差やとがった物であったら・・・。

 こうした危険には、いつ誰が遭うのか誰にも分からないのです。
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