●自転車は古希から
この夏最高の暑さだったのではなかろうか。とにかく往路での汗のかき方は尋常ではなかった。あまりに暑いのでノンビリを決め込んで走っていたが、どうも今朝は自転車乗りの人が多く、それもどういう訳かがむしゃらに追いかけてくる人ばかり。自転車道は狭いし歩行者も多いしで、仕方なしに加速する。その後、そのまま抜かれるのも何となく癪なので(笑)、ついついスピードアップ。お陰で汗はいよいよ余計にかくはめに・・・。ボトルの中のヴァームは往路で底をついた。
昼間仕事をしていても、暑くてたまらない。職場の温度計は30度を超える。18時過ぎに職場を出たが、ちょうど西日が落ちていくところで、大きなオレンジ色の太陽を追いかけるように走る。なかなか楽しい。気温も一段落、いくらか涼しい風も吹き、ペダリングも快調だ。遮る物のないたんぼ道に出ると、遠くの景色を見やりながら進んでいく。タイムスリップでもしたのかと思わせるような景色。古き良き時代の日本の田舎、そんな想像をかき立てられる景色である。
さて、家に帰って食事をしながら、教育テレビの「福祉ネットワーク」という番組を見た。テーマは「自転車シニア」。登場していたのは元大学教授の伊藤礼さんという方。伊藤さんは現在73歳。何と5年前から自転車に乗り始めたとか。アナウンサーと石神井川沿いをのんびり走りながらのレポート。また、伊藤さんの影響で自転車を始めたという囲碁仲間との楽しそうな談話。とにかく自転車の良さをこれでもかと訴えていた。「今までスポーツをしていなかったが、そんな自分でも気軽に始められた。」「衰えてきていた反射神経が驚くほどよくなった。」「輪行の楽しみが広がった。」「この年になってこれほど夢中になれるなんて夢にも思わなかった。」「メカにも強くなって楽しい。」「体にもいいし、どうしてみんな自転車に乗らないのかと不思議に思う。」等々・・・。そしてある方は、「自分の力で100kmも走れてしまうんですよ。これはすごいことですよね~。」と言っていた。そう、この純粋な驚きこそが自転車の魅力なのである。
伊藤さんのガレージを見ると、GIANTの小径車、DAHONのフォールディング、そして何とKLEINのアティチュードがあり、その他にも数台所有していた。DAHONにはリッチーのタイヤ、キャットアイのサイコンが付いていて、BRIKOのヘルメットをかぶり、FOXのグローブをはめた伊藤さんが軽快に走っていた。とても73歳には見えない。伊藤さんは「足にも筋肉がみるみる付いてきたんですよ。これは嬉しいですね。」と言って笑っていた。今や自転車は人生最高のよき伴侶であるそうである。「自転車生活の幕内は古希を過ぎてから、還暦過ぎは十両、それまでは幕下」だそうである。
そしてうめ吉が一番印象に残った伊藤さんの言葉。「自転車を漕いでいたら、あれ、こんな所まで来ちゃった。この感覚が自分には合っているような気がするんです。」 その通り! がむしゃらに走るのもいいが、無理せず自然体で自転車とつきあう姿勢がよく表れた言葉だと思う。中高年のライダーにはとても為になる含蓄のある言葉だ。
ところでこの伊藤礼氏。あの伊藤整の息子さん!?
今日の平均速度 23.7km/h MAX 37.0km/h


コメント
うめ吉さんこんばんは。
私もこの番組見ていました、70を超えても楽しむことのできる自転車ってすごいな~と重いながら見ていました。
しかし伊藤さんのおっしゃられていた自転車の楽しさがやはり自分の感じている自転車の楽しさとかぶっていていくつになっても同じ感覚で楽しめる自転車の奥の深さに感動しました。
車では周りの風景や風やにおいが感じられず、止める場所を考えるとなかなか思ったところで留まることができない、かといってウォーキングでは行動範囲が決まってしまう、ところが自転車でそのすべてが手に入れることができる。
改めて自転車ってすごいですね~。
Posted by: sibatch | 2006年06月29日 23:32
うめ吉さんはじめまして。
日記、楽しく拝見してます。
今回の「自転車は古希から」よんでてじんわりととても心地よくなりました。
このような御仁もいらっしゃるのですね。
肩肘張らずに楽しめるというスタンス、いいです。自分は幕内なれるだろうか?なりたいものです。
では、失礼します。
Posted by: おすか~@ふぁらお団 | 2006年06月30日 17:12
sibatchさん>
そうなんですよね。ベテラン、初心者を問わず、自転車の魅力って変わらない気がします。
走りながら景色を楽しみ、適度に休める自転車は、本当に高齢になっても
最適な運動ではないでしょうか。ところでアンカーの新車、拝見しました。
かっこいいですね~。これからもジテツウ、がんばってください!
おすか~@ふぁらお団さん>
はじめまして。片道32kmのMTB通勤、お疲れ様です。すごいですね。
本当にこのような自転車とのつきあい方がいつまでも出来ればいいと思います。
肩肘張らず、「ああ、こんな所まで来ちゃったんだなー」なんて思いながら
自転車に乗るのって、最高ですよね。
こんなスタンス、私も大事にしようと思います(^^)
Posted by: うめ吉 | 2006年06月30日 21:42