●エミコ&スティーブの素晴らしき人生
昨日の日記でも少し触れたが、アウトドアバイクデモ会場でシール・エミコ さん、スティーブ・シールさん夫妻としばらく歓談した。ご存じの方も多いと思うが、エミコさんは世界を股にかける冒険サイクリスト。旅の途中でスティーブさんと出会い、結婚。お二人の人生はもう常人では考えられないドラマティックなものだ。もう10年以上前から『サイスポ』の連載を毎月欠かさず読み、エミコさんがパキスタンでガンに冒され、余命半年と宣告された記事を読んだときにはハッとした。一緒に旅をしていたスティーブさんと入籍したのは確かこの闘病中。二人の愛は本物だと思ったものだ。エミコさんやお二人のことについてはこちらが詳しい↓
http://homepage2.nifty.com/rojyonotabibito/newpage1500.htm
最初は世界一周に使っているバイクを興味深げに見ていたのだが、スタッフと話をしているうちにスティーブさんが現れ、「エミコさんをご存じですか?」と言われたので「ええ、もちろんですよ」などと話をしていたら、突然スタッフの方が後ろを指差し、「ほら、いらっしゃいまいた」。えっと思って振り返ると、目の前にエミコさんのはじけんばかりの笑顔。うめ吉とエミコさんは全く違和感なく、(お会いするのは初めてだが)まるで旧知の間柄のように自然と握手して、「ああ~、どうも!」。その後以下のような会話。
うめ吉 「お元気そうですね~。しかし大変でしたよね、本当によかったです・・・」
エミコさん 「私も一時はどうなることかと思いましたが、今はもう元気いっぱいです!」
その様子を見ていた家内と子供は、うめ吉とエミコさんが知り合いなのだと信じて疑わなかったようだ(帰りの車の中で「前にも会ったことがあるの?」と聞かれたので「いや、初めてだよ」と言ったら、家族は全員「え~!?」)。そしてそこへスティーブさんも加わり、楽しい会話。スティーブさんは英語8割、日本語2割といった感じ。スティーブさんは家内のスタジャンに付いていたキャットアイの心拍計付きサイコンに興味津々。「おお、これは峠に行くときにいいね」などと英語で言っていた。実は家内のこのサイコン、壊れてしまったのでサイコン機能は諦め、心拍計としてだけ使っている。で、コードは切断してあったのだが、スティーブさんはそれを不思議がり、なぜコードがないのか尋ねてくる。それを説明するのが結構大変だった。で、エミコさんは、「ネズミかイノシシにかじられたんじゃない?」と冗談を飛ばす。「私の住んでいる家にはしょっちゅう出ますよ」。そう、エミコさんとスティーブさん夫妻は奈良の超がつく田舎の古民家に住んでいるのだ。スティーブさんは日本にいるときは最寄り駅までの12kmを自転車通勤しているそうだ。「そう、我が家のネズミとイノシシはここにいますよ」と言って子ども達を指さしたら二人とも大笑いしていた。
印象に残ったお話はたくさんあったが、エミコさんの「大きな病気を克服すると怖いものがなくなる。病気する前よりも、今の方がずっと人生充実しています!」という言葉はグッと来た。
エミコさん 「以前は世界の辺境にいると不安に駆られることが多かったのですけど、今はもう全然大丈夫。どこにいても楽しいし不安はないんですよ」
うめ吉 「怖いものなしになったという感じですかね」
エミコさん 「そう、まさにその通りですね」
夫のスティーブさんもモットーは「人生は生まれてから死ぬまでの旅だ。楽しむしかない!」というもの。人生を旅になぞらえたのは古代中国の杜甫・李白を始め、我が国の西行、宗祇、芭蕉、牧水、山頭火・・・。彼らが時に人生に対する悲哀をあらわにするのに対して、スティーブさんは明朗そのもの。その笑顔のどこにも陰りはない。
エミコさんは今回のアウトドアバイクデモで初めてロードに乗ったらしい。「早くて楽しかったですよ。軽くてビックリしました」。そこでしきりに家内にもロードの試乗を勧めていた。
お二人と笑顔でお話が出来たことは、今回の最大の収穫だった。自分らしい生き方とは何かと常々思っていたが、その答えの一端を垣間見れたような気がする。冒頭の写真は午後に行われたお二人のトークショー。こちらもなかなか示唆に富んだお話で感銘を受けた。
来月からチベットへ出かけるというエミコさん。「ブログにその模様をアップするので見て下さいね」と言うので、「ではモバイリングでリアルタイム更新ですか?」と聞いたら、「う~ん、考えてはいるんですけど、どうなりますことやら・・・」。

エミコさんの公式ブログはこちら。ぜひRSS登録を。


コメント
お恥ずかしながらご夫妻のことはしりませんでした。リンク先を読んでみましたが壮絶なことが明るく書いてあって驚くばかりです。
なにはともあれ今笑顔でおられてよかったです。
Posted by: くろだ | 2007年03月19日 00:26
本当に壮絶な人生ですよね。でもその苦しみを
乗り越えたからこそ今の幸せがあるのでしょう。
お話に説得力があるのはそのせいですね。
それにしてもお二人の出会いもまた素晴らしいものです。
明日を信じて一生懸命前向きに生きれば、よき理解者も
現れるということでしょうか。
Posted by: うめ吉 | 2007年03月19日 21:26