
うめ吉も含め、趣味で自転車をいじっているホームメカニックにとって、なかなか踏み込めない領域がある。ヘッドチューブやBBのリーマーがけ、エンドの修正などはなかなか素人には手が出せないところだ。そしてその手が出せない理由は、もちろん熟達したスキルが必要ということもあるが、それらの作業に使う専用工具がべらぼうに高いということにある。何回使うか分からないような工具が一つ1万~3万くらいする。そうなるとショップに持ち込んで工賃を払った方がいいということになるわけだ。パンク修理から始まっていつの間にやらオーバーホールやホイール組みまでするようになったうめ吉にとって、ぜひともいつかはやってみたい作業があった。それはヘッドパーツの装着である。
きっかけは購入して12年目となったスタンプジャンパーのヘッドパーツがへたれてきたことと、玉当たり調整のしやすさを考えて、ベアリングをシールドタイプに交換したいと思ったからだ。で、先日ショップで冒頭の写真のTANGEのヘッドパーツを購入した。本当はKINGにしたかったが、金欠のためこれが精一杯だった(この製品も1万円以上する)。ショップでは「取り付けはご自分でなさるんですか?」と店員が怪訝な顔をしていた。
この後ホームセンターに行っていろいろと秘密道具を買う。高価な専用工具を買わなくてもある程度のことは代用できてしまう。都合1,000円もかけずに上下のワンとフォークコラムの下玉押しの取り外しが完了。M32の塩ビ管をうまく使い、買ってきたTANGE製ヘッドパーツの下玉押しの圧入も完了。さて、この次は一番の難題、上下のワンの圧入だ。全周均等にはめ込んでいかなければならず、中途半端は許されない。しっかりと圧入されていなければ命に関わる。そこでここばかりは専用工具を使うことにする。とはいってもワン圧入工具はHOZAN製もパークツール製も数万円する高価な工具だ。しかし日頃よくお世話になっている某ショップがオリジナルのワン圧入工具を出していることを知り、購入を決意。10パーセント引きで5,000円台と、ホームメカニックにも手が届く範囲だ。2回も使えば工賃代の元は取れるだろう。今日の昼にその工具が届いた。こんな感じの工具↓

なるほど、荒削りな印象を受けるが、十分使えそうだ。早速圧入開始。下の写真のようにしてまずは下ワンから圧入開始。

これが結構きつくて大変。家内にも手伝ってもらってようやく圧入完了。上ワンはわけなく圧入できた。上下のワンをいっぺんに圧入するのは厳禁。斜めになってしまったりして均等に入っていかなくなる原因となる。わずか数ミリでも隙間があったらダメ。力一杯ねじ込んでいったため、作業が終わったらうめ吉も家内もしばし脱力感に襲われる。で、めでたく写真のように圧入が完璧に終了。

ここまでやればこの後の作業は簡単。シールドベアリングをはめ込み、スペーサーを入れ、ステムを押し込みプレッシャーボルトを適正トルクで締め込んで終了。ハンドルを回してみるととてもいい感触になっている。12年目にして初のヘッドパーツ交換(ベアリングは何度か替えたが)。何だかうれしい。

早速試乗といきたかったが、家族で買い物に出かけたので明日に延期。その後調子に乗ってSUPER SPORTSの前ブレーキの調整もした。ハブダイナモホイールにしてからどうもシューの当たりが変わってしまい、急坂を下る際にブレーキのかけ方によってはビビリが生じるようになっていたからだ。一円玉を挟みながらシュー固定ナットを締め、トーイン調整。いい感じに仕上がった。その後ホイール長を計り直し、サイコンも再設定。結局自転車三昧な一日となった。
で、家内からの一言。
「私と知り合う前に自転車と結婚したかったでしょ・・・」。
爆・・・。
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