通勤の心拍計利用術
〜その1〜

 心拍計はバリバリのレース志向の人だけが使うものだと思ってはいないだろうか。速くなるためのトレーニングをする際に、初めて必要になるものだと。しかし実際には健康志向の人たちにも大いに役立つアイテムなのだ。そして自転車通勤にもあるとないのとでは大きな違いが出る。心拍を管理しながら無理なく運動できるスポーツはそうはない。自転車に乗っているならば、心拍計を利用しない手はない。
 一般的に、心拍計を使ったトレーニングでは以下のような効果が期待できる。

○運動強度のコントロール 心拍数を基準にすることで自分に合った運動強度をコントロール出来る。目的に合った練習を組み立てることが可能。
○より遠くへと走れる 強度を上げすぎない有酸素運動閾を維持することで、無理なく長時間の走行が可能となる。ゆっくり長く走り、疲れにくい体を作るということ。LSD(Long Slow Distanse)トレーニングがこれにあたる。
○要は心肺の強化 排気量が大きくなれば当然楽に長距離を走ることが出来る。排気量を高めたら、今度は徐々に回転数を伸ばすようなトレーニングを心がける。

 さて、これを自転車通勤に置き換えるとどうなるか。ズバリ、それは「有酸素運動が効果的に出来るようになる」、これに尽きるのだ!

○効果的なダイエット 心拍数を管理し、有酸素運動を維持することでカロリーを消費し、効果的に脂肪を燃焼させることが出来る。心拍計が無いと一般的に強度を上げてしまいがち。その結果無酸素運動になってしまい、せっかく運動しているのに痩せないなんてことに・・・。
○疲労が残らない 自転車通勤で疲れて仕事が出来なくなってしまったら本末転倒。有酸素運動閾を維持することで疲労の原因となる乳酸を抑え、疲れが残らない運動が出来る。毎日通勤するのだから疲れを翌日に残さないようにするのは大切なこと。
○ペースの維持 自分のペースが分からないと一定のリズムが刻めなくなり、疲れの原因に。スピードでペースを維持するのではなく、心拍数でペースを維持することが大事。自分の年齢に合った無理のないペース作りが可能。
○その日の体調管理 心拍数はちょっとした体の変化にもすぐに影響が出る。その日の体調管理に心拍計は一つの指針を示してくれる。うめ吉も毎朝の心拍数を見て、いつもよりも心拍数が高めのときは無理をしないようにしている。
○生活習慣病予防 有酸素運動は心肺機能を高め、毛細血管が発達し、血液と栄養が体の隅々まで送り込まれ、血管年齢も若返る。その結果高血圧、動脈硬化の改善・予防が期待できる。また有酸素運動を続けることは体の免疫力を高める。

 つまり、せっかく自転車で通勤しているのならば、効果的に走らなければ損だ。がむしゃらに乗って無酸素運動を続けていたら、仕事中も疲れで眠くなり、翌日にも疲れが残って、「もう自転車で行くのはやめたぁ!」なんてことになりかねない。通勤で乗り、週末にもサイクリング。そんなホビーライダーにとっても、心拍計はいまや必須アイテムと言える。

 しかし、「有酸素運動」といっても、はたしてどのくらいの心拍数、強度で行えばいいのだろうか? 一般的に
「運動しながら会話が出来るギリギリのレベル」と言われているが、それではどうも正確性に欠ける。次ページでは年齢に合った運動強度(心拍数)、お勧めの心拍計メーカーなどについてまとめてみたい。
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