衝撃の丹沢登山
高校生の時、丹沢登山の際に見かけた自転車乗り。それはまさに衝撃的な姿だった!



















 高校2年生の時。陸上部に所属していたうめ吉は、よく友達とトレーニングと称して山に出かけた。登山口の麓までは自転車で移動し、そこから山道を歩いて往復するというスタイルだった。夜中の3時に家を出て、翌日の夕方4時頃に帰ってくるなんていうこともした。で、ある日、東丹沢方面に行こうということになり、麓の「鳥屋」(焼鳥屋の屋号ではない。”とや”と読む)というところまで自転車で出かけた。

 さて、そこからは自転車を駐めて山道を歩く。目的地の「姫次」というところまでは結構道のりが長く、いくつかの峰を越えなければならない。なめてかかっていたうめ吉と友人は、多くの休憩を余儀なくされた。そして、その時ついに見たのだった! 明らかに普通のロード車。タイヤはよく覚えていないが(さすがにツルツルのスリックでは無かったと思うが)、ドロップハンドルを握り、ヘルメットもかぶらず、黒縁のめがねをかけたおっさん(失礼。大学生かもしれない←本人が見ていたら怒るな、こりゃ)が、細い急坂を登っていくのだった! 「自転車は舗装路を走るもの」という固定観念にとらわれていた当時のうめ吉は、まさに驚いてこの姿を眺めた。友人も、「すっげー! 全然降りないで行っちゃうよ!」と興奮気味。その言葉通り、歩くのも結構注意しないと危ないような場所を降りもせず進んでいく。そして我々の心に大きな動揺を残したまま、彼は去っていった・・・(大げさ)。彼の姿には後光が差して見え、「いつかは自分も・・・」とはその時は思わなかったが、なにしろ感動したのであった。

 思えばマウンテンバイクなるものが売り出されるずっと前に、このような事を実践していた人がいたのだな、と思う。少なくとも、この見知らぬ東丹沢縦走ロードマンの彼の姿は、今でもはっきりと目に焼き付いている。

 
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